冬休み臨時特集 メンタル編からスピンアウト 資金管理について
こんにちは、MIGISAN(みぎさん)です。今回で「初心者の為のチャートテクニカルクリニック」第18回目となりますね。
さて、冬休み臨時特集「メンタル編」を2回に分けて展開してきましたが、前回、メンタルと資金管理について書きましたので、今回はそこからスピンアウトしまして、資金管理の話について少し触れたいと思いますが、まずは前回の復習。
migisan-official.hatenablog.com
この中で特に、以下の点について強調しました。
※ 重要!資金を増やし続ける為の方法とは、常に資金管理を含めての、再現性が高く期待値がマイナスにならない方法を確立し、繰り返す事である
さらに、期待値について以下のようにお伝えいたしました。
期待値 勝率✖平均利益額-負け率✖平均損失額
そこで今回は予定を変更いたしまして、資金管理についてもう少し詳しくお伝えしたいと思います。ネットに出ていることも多いのですが、資金管理と手法は密接に絡んできますので、地味な部分であるからこそしっかりと考えたいものです。
期待上昇?いえ、このブログは🐤(初心者)向けのブログです。
✿ 2%ルールと6%ルール ✿
よく知られた資金管理ルールに2%ルールと6%ルールという物があります。
※2%ルール
一回のトレードでさらすリスクは2%以内にし、月間の最大損失を6%以内にとどめなければいけない。
非常によく知られたルールですが、出所はこちらの本となります。
ただ、2%ルールを適応したとしても、10連敗すると18.3%のマイナスとなります。
そこで、ジャックエルダー博士は、損失が月間6%に達した時点でその月は一切のトレードをストップし、優位性のあるストラテジーの構築や分析、研究、練習を行うべきであると主張します。
🔷 そこに垣間見える矛盾 🔷
実はこのルール、黄金律とも言えるほど投資の世界では浸透していますが、よくよく考えるとある矛盾をはらんでいます。
1・投資の世界で成長するには絶対的な経験値が必要である。経験を積むには損失の痛みも含まれる。
2・投資の世界で生き残るには資金を守り、長く相場の世界に居続ける必要がある
つまり月間6%の損失で全てのトレードをストップしてしまうと、生き残ることは可能になりますが、絶対的な経験値は不足するという事にもなりかねません。
さて、どうしたものでしょう?
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✿ 解決策は色々あるけれど ✿
前回の記事の中で、まず、期待値をプラスに維持していくためには以下のステップを踏んだ方が良いという話を書きました。
1・メインとなるトレード手法を組み立てる
2・練習君やForex Tester で練習する。デモ口座でも可
3・期待値がプラスを維持できるまで、1と2を繰り替えしながら、手法を修正する
4・上記が出来てから実戦に移る
5・崩れる(1・3・4)に戻る
ところが、ある程度トレードを経験したことある人であるならばご存じのように、練習君やデモ口座ではうまくいくのに、本番ではうまくいかないという経験をすることになります。まずはメンタルの問題が絡むのですが、もう一つはタイミングの問題があります。
ストラテジーを組み立て、実戦に近い練習を、練習君やフォレックステスターで行うのは非常に良い事ではあるのですが、実際のトレードは職業トレーダーでなければ、大抵、生活の中で行われます。
練習君やフォレックステスターでの練習は、このタイミングの問題は無視されています。
(それでもきちんと行った方が、行わないよりはずっといいし、成長も早い)
次に、実際にお金を失う痛みや恐怖、あるいは早く利確してしまいたい損切を避けたいというプロスペクト理論に基づく人間心理や、コストを投下したものは正当化したい、評価したいという、サンクコストの呪縛から脱出するには、やはり本番での成功体験、失敗体験を積み重ねる必要もあるのです。
つまり、練習での勝率やRRRや期待値はその通りに本番では実現できない可能性が高い。
解決策としては、以下が考えられます。
解決策1 投資に回せる余剰資金を12分割して、1/12の資金で実際にトレードを行う。
この12分割というのはどこから出てきた数字か?これは連敗確率から割り出しています。
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✿ 連敗確率と資金管理 ✿
実は皆さん、「そんなことはない」と思われるかもしれませんが、どんなに優れたストラテジーであっても、なぜか連敗する時があるのです。ですので、まずは以下の条件での連敗確率と適正な資金管理についてお伝えします。
条件 勝率52%・RRR1:1 (スプレッドや手数料があるので勝率を52%に設定)
連敗確率0.01%を下回る連敗数 13連敗 (カープかよ!)
※ 連敗確率は、以下のサイトで計算できます
連敗確率と連敗数(資金分割数)の計算方法|茶トラ猫のエンジニア日記
この計算で行けば、資金を12分割して勝率52%・RRR1:1でトレードすれば、資金が枯渇する可能性は非常に低いと言われます。
実際には安全係数で2倍をかけて24分割が望ましいのですが、ここでは分割した資金を一気投入するのではなく、実弾トレード口座の資金にするわけですから、12分割でよいと思われます。
この際、1か月で溶かして0になった場合の損失は総資金の8%強となりますので、6%ルールに近いトレードルールを自動的に守れることになります。
🔷 12分割法の良い点 🔷
公務員やサラリーマンであれば、毎月決まった額のお給料が出るわけですから、今手元にある余剰資金を12分割せずに、月々使えるお小遣いや余剰資金の一部を、実戦口座用の資金として用意するという、非常に現実的な方法で安全にトレード経験を積むことが可能です。
その際も、土日や、負けた翌日はトレードを休んで、上記
1・メインとなるトレード手法を組み立てる
2・練習君やForex Tester で練習する。デモ口座でも可
3・期待値がプラスを維持できるまで、1と2を繰り替えしながら、手法を修正する
4・上記が出来てから実戦に移る
5・崩れる(1・3・4)に戻る
を併用すれば、勝ち負けを実弾で経験しながら比較的安全に早く、資金をプラスにできるようになるかもしれません。
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✿ 目標を明確にし、現実とすり合わせていく ✿
※ 資金を1.5倍にするための具体的数字を割り出そう! ※
これは私の場合ですが、具体的なロット数と獲得pipesのモデルをエクセルを使って計算しています。
証拠金 | 倍率 | 金額 | 到達pipes | 必要ロット数 | 許容ロット数 | 分割ロット数 | 1トレード獲得pipes |
100000 | 0.5 | 50000 | 200 | 0.25 | 0.12 | 0.06 | 30 |
必要勝超し数1 | 必要勝ち越し数2 |
13.88888889 | 27.77777778 |
これは実際に使っているエクセルからコピーをしたものです。
1・まず、資金を1.5倍にする為にイメージ可能なpipesを入力します。
2・連敗確率と最小損切幅から割り出した最大許容ロット数を入力します
3・それを2分割
4・1トレードで獲得イメージできるpipesを入力します
すると、必要勝ち越し数が、最大許容ロット数と、分割ロット数両方で出ます。
これを作っておいて、実際のトレード目標のイメージを立てます。
1・資金10万円で、0.06つまり6千通貨
さほど危険なロット数とは言えないでしょう。国内口座でも十分に可能です。
2・1回のトレードでの獲得pipes 30pipes
ボラティリティーによりますが、クロス円やポンドル・金のCFDなどであれば、1日2回から数回チャンスは来ると思います。(ドル円だと、毎日はないかなあ)
3・到達に必要な勝ち越し数 27
毎日1回勝ち超せば、1か月強で到達可能です。1日3勝2敗で30pipes上回れば良い。
※損切幅が20pipes未満であれば、2%ルールも守れます
(上記計算は、クロス円の場合です)
さて、この比率を守って資金の増加に従って毎月ロット数をあげていったとします。
10万円スタートであれば2年で。100万円スタートであれば1年で億に手が届きます。
🔷 実際のトレード記録とすり合わせてみる 🔷
では、実際はどうでしょう?中にはもっと速いスピードで資金を増やせるようになった人も、弊社の製品を使用された方の中にはいらっしゃいます。なかなかうまくいかないという方も、もちろんいらっしゃるでしょう。
うまくいかないのであれば、原因を真摯に見つめて、やり方を変える。
あるいはやり方は間違っていないけれど、自分がルールを守れなかったのであれば、
自分を変えるしかありません。
日々、真摯に、現実に目を背けずに自分と向き合うことが何よりも大切になってきます。
そして、そんなに無理しなくても、人並みのトレーダーになれるでしょう。
しかし、それが嫌であれば、いずれにしてもトレードをやめざるを得なくなります。
✿ EAの力を借りるのも一つの手 ✿
余剰資金の1/12は実際のトレードに振り向けるとして、残りの資金を遊ばせておくよりは、株式や債券、ETFやその他の金融商品に振り向けるのも手でしょう。
あるいは、誠意を持って開発されバックテストも長期に渡って誠実に行われたものであり、リアル口座運用を公開している信用できるEAであれば、EAで運用するというのも手です。
これは弊社の方で既に販売しております、EA「黄金ZIPANG」の2014年⇒現在までのバックテストデータです。
今回、デフォルトと推奨していたパラメーターを改訂したのですが、改定デフォルトパラメーターでのテスト結果です。
・最適化期間を2014⇒2019年で行っています。
(旧デフォルトパラメーターで、最も成績の良かった2020年を外し、最低の2015年ヲ含む期間で最適化)
・結果として、2020年以降のグラフは実際の運用結果と近い実績とみなして構いません。
以下、販売先リンク
残念ながら、ゴゴジャンでの公式計測が始まった9月から、突出値的な大連敗期、さらに回復するも、年末に記録的ドローダウン期を向かえ、公式計測成績はいまいちですが、
それでもなお、リアル口座での運用はプラスを維持しております。
お値段もありますので、お財布に無理のない方はご検討くださいませ m(__)m
結局いつもの宣伝タイムかよ!