二本の移動平均線とロウソク足でトレードしてみよう その④-A 時間軸の考察 ボラと時間軸
こんにちは、MIGISAN(みぎさん)です。
今回で「初心者の為のチャートテクニカルクリニック」第9回目となりますね。
さて、前回までに3回にわたって、夏休み臨時特集 揉み揉みを制すと題し、大敗の一つの原因である、「揉み」で何度も入って損切を防ぐ為の、心理的、技術的対処法についてお伝えしてきました。念のために、前回の復習から。
migisan-official.hatenablog.com
そして、臨時特集の前までに、
※ロウソク足とSMA20だけを表示したチャートでトレードする
という条件のもと発生するであろう問題を解決する指針として、
A このまま何とかする
B インジケーターを追加する
C 時間軸を変える
の、A
つまり、※ロウソク足とSMA20だけを表示したチャートでトレードする(時間軸も変えず、インジは追加しない)
という条件で発生するであろう問題を解決する方法として、
A-1 SMA20からプライスがあまりにも乖離(離れた)した所ではエントリーしない
A-2 ロウソク足の推移を判断に取り入れる
P-1 SMA20から完全にロウソク足が離れているかどうか?
P-2 上昇の場合、SMA20 を上に離れた後に起こる下降が、SMA20に触れずに止まり、あるいは触れてもブレイクせずに再度上昇するか?(下降は逆)
P-3 さらにP-2の状態で発生した再上昇が、直前上昇の最高値を上にブレイクするかどうか?(下降は逆)
Aー3 ラインを引く(トレンドライン・水平線)
を挙げました。
実はこのブログを最初から読んでいただいている方々からも、TwitterやDMで感想を頂いたのですが、ロウソク足とSMA20を表示したシンプルなチャートでも勝てる(可能性を高める)方法がかなりあることに気が付き、また、実際に精度も再現性も非常に高いというコメントを頂いております。(じゃなかったら書きませんが)
しかし、それでも、やはり時間軸の変更が往々にして必要になるケースが出てきますし、インジケーターやオシレーターが必要になるケースという場合も多々出てきます。
そこで今回から、上の対策指針
B インジケーターを追加する
C 時間軸を変える
の順不同ですが、C 時間軸を変える
を取り上げていきたいと思いますが、テーマが大きいので、回を分けたいと思います。
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🔷時間軸の考察 デイトレード(スキャ)編 1
時間軸の話は複雑になりがちですので、ここでは以前からの記事との整合もありますので、
※ロウソク足とSMA20だけを表示したチャートでトレードする__
上で、必要となる時間軸の変更を、まずはデイトレード(スキャルピング)に絞って
考察していきたいと思いますが、その前に
★前提 最適な時間軸はボラティリティ(時間当たりの変動率)によって変わる
これは弊社が既に販売している二つの教材
シンプルなルールのデイトレ(スキャ)手法「鬼ごっこ2020」
最終兵器的オシレーター複合使用法「DCPアルティメット」おまとめ版
(以下 ゴゴジャンでのプロフページ)👇👇👇👇👇
でもしつこく書いていますが、各ペア毎の最適な時間軸というのは、
ボラティリティ(時間当たりの変動率)によって変わります。
そしてボラティリティは、一日の時間帯でも変わりますし、時期によっても変わります。
ポンドル直近15分足に、ボラの変動を可視化するATRというオシレーターを表示させたものです。(おや?何気に対策の指針Bのインジを加えるが入ってますね)
※ATR=TRのN日移動平均 (日足)
TR(トゥルー・レンジ)
・ 当日高値-当日安値
・ 当日高値-前日終値
・ 前日終値-当日安値
以上のうち値が最大のもの ですので、N日の日を、その時間軸のロウソクの本数に置き換えて理解したらよいです。
ちなみに、オシレーター欄の十字線は、ボラが下がっている時は入らない為に、臨時で設けた基準線で、特にこれじゃなきゃいけないというわけではありませんが、それを踏まえた上で、
1・ATRが基準線以下では入らない
2・上記に挙げた、対策A1/A2の条件を満たした場合のみエントリーする
と、仮定した場合、エントリーできるポイントを示したのが、赤矢印 全勝です。
次に同じポンドルで、時期による変動を見ていきましょう。
あえてわかりやすく、コロナショックを含めての日足レベルでもボラの変動を示してみました。
🔷なぜ、ボラに伴う時間軸の変更が重要になるか
まず、わかりやすく、ボラティリティが大きい、GOLDのチャートで説明しましょう。
さて、上記で示したSMA20のみを表示したチャートでトレードする場合のルールを上記チャートに当てはめたと考えましょう。
A-1 SMA20からプライスがあまりにも乖離(離れた)した所ではエントリーしない
A-2 ロウソク足の推移を判断に取り入れる
P-1 SMA20から完全にロウソク足が離れているかどうか?
P-2 上昇の場合、SMA20 を上に離れた後に起こる下降が、SMA20に触れずに止まり、あるいは触れてもブレイクせずに再度上昇するか?(下降は逆)
P-3 さらにP-2の状態で発生した再上昇が、直前上昇の最高値を上にブレイクするかどうか?(下降は逆)
Aー3 ラインを引く(トレンドライン・水平線)
これですね。
赤枠で囲った、揉み気味で下降・上昇の部分ですが、ルール通りだと実は2か所エントリー箇所があります。下に1回、上に1回エントリーできますが、わかりにくいと思います。
しかし、白水平線で挟まれた部分で約50pipesあるんですね。ちょっと指をくわえてみてるのは勿体ない気もします。
※注意喚起 迂闊にわからないのにエントリーして損するよりは、見過ごした方が良いです。
次に同じ個所を1分足で見てみましょう。
時間軸を1分足に落とすことにより、上記ルール通りでも、正確にエントリータイミングを計ることが可能になります。
ちなみに実際、私は1のポイントで下にエントリーしています。
スマホ5分足でのスクショですが、ご覧の通り。
🔷 ボラティリティと時間軸の考え方
厳密ではなくて多少申し訳ない所はありますが、基本的に以下のセオリーは覚えておいた方が良いです。
ボラティリティ―が拡大⇒時間軸を短くする (もしくは玉数を小さくする)
ボラティリティ―が縮小⇒時間軸を長くする (もしくは玉数を大きくする)
※注意喚起 これは、儲ける為というよりも、過大な損を防ぐ為のルールと考えましょう!
後に資金管理編でも書きたいと思いますが、軸足は過大な損を防ぐことをまず念頭に置くべきです。
もっとわかりやすく、上の金で示した50pipes幅に基づき、金のピークタイム5分足と同じくらいのボラティリティを、ドル円で示しますと
は。ドル円だと1Hくらいになります。
上記で示したSMA20のみを表示したチャートでトレードする場合のルールを上記チャートに当てはめたと考えて
A-1 SMA20からプライスがあまりにも乖離(離れた)した所ではエントリーしない
A-2 ロウソク足の推移を判断に取り入れる
P-1 SMA20から完全にロウソク足が離れているかどうか?
P-2 上昇の場合、SMA20 を上に離れた後に起こる下降が、SMA20に触れずに止まり、あるいは触れてもブレイクせずに再度上昇するか?(下降は逆)
P-3 さらにP-2の状態で発生した再上昇が、直前上昇の最高値を上にブレイクするかどうか?(下降は逆)
Aー3 ラインを引く(トレンドライン・水平線)
エントリーできそうな場所を赤矢印で示しています。
※注意 これはあくまでも、今の相場状況でのボラの話であり、比率が決まっているわけではありません。
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いかがでしたでしょうか?
これ、結構大事なこと書いていますので、しっかり理解してくださいね。
時間軸の考察 続く