リレーションとコラボレーション
こんにちはMIGISAN(みぎさん)です。今日は大雨で暇になったので、暇つぶしにブログを書いている次第です。
今日はリレーション(人間関係)と協力(コラボレーション)についてつらつらと。
もうずいぶん前に読んだので、少し記憶違いがあると思うのですが、養老孟司の「バカの壁」に、生物の特徴というのは、外部刺激と内部刺激の相互関係によって得られる情報への反応として、生体組成および行動が決定され、さらに遺伝していく、いわゆる開放系であることだとありました。
しかし、現代人は都市化によって、生と死の狭間での自然発生生物としての産物である身体をどこかへ置き忘れ、自然という自分たちを産み出した存在をどんどん遠ざけ、
人工の空間で過ごし、人工的な情報からの刺激によって生まれる思考の中で物事をとらえ、判断し行動する。そういった内部閉鎖循環系の情報の連鎖を色濃くしていき、それがますます「バカ」を増殖させていく。
確かこのような内容だったと思います。
特にネットやSNSが発達した現代においては、(コロナ禍によってますます)人と人のリアルな身体的情報交換すら遮断され、ますます「バカ」が増えていくともいえるかもしれません。
実際、私は今現在、トレード技術の構築や教材の制作販売、自動売買ソフトの開発並びにその販売が本業ですから、一日中、誰とも話をせずに過ごす日も珍しくありません。
完全な「バカ」の出来上がりですね。
しかし一方で、人間を人間たらしめている物は、まさしく、脳内で構築した実体を持たない情報を、他の人間に伝達し共有すること。
そして、共有された情報を相互に交換させながら、一個人ではできない作業を行い、実体、あるいは実体のようなものを作り出し、それを良かれ悪しかれ改変し発達させることにあります。
そうやって、社会や文化ができてきたわけですし、現在の個々人、あるいは規模の大小を問わず、コミュニティーや組織、社会や国家を形成させているわけです。(この辺りについては、サピエンス全史に詳しく書いてありますね。)
さて、こういった状況の中で、ネットのもたらす功罪は色々と議論されていますが、私が思うに、ネットの一番の利点は何かといえば、逆説的なのですが、まず、人と人をつなぐこと、そして繋がった人間同士の関係を通じて、何かを産み出すきっかけを作ることにあると思うのですね。
つまり、バーチャルからリアルへの回帰をもたらす転換点としての役割こそが、ネットの最大の利点ではないかと思うのです。
例えば、宣伝のようで恐縮ですが、現在開発済みの自動売買ソフト、
DCPアルティメットEA [ 黄金ZIPANG ]
の開発は、EA開発記録の記事に書きましたように、全く見知らぬ二人(私とプログラマーさん)とがそれぞれ以前から考えていたEA開発構想を、ネットでのつながりをきっかけとしてスタートして、共同作業で実現した一つの具体例とも言えます。
migisan-official.hatenablog.com
実は二人はまだあったことはなく、それぞれの信頼の元に、すべてネットでのやり取りで打ち合わせを行い、それぞれの作業結果や見識スキルを開示しあい、改善しあうことによって作業は進行し、実現していきました。
以下、現在のバージョンのバックテスト結果を載せますが、恐らくなかなか出ないであろう結果を出していますが、
ここに至るまでにプロトタイプから、30近いバージョンアップを行ってきました。
ちなみに、既にフォワードを兼ねて、弊社リアル口座に実装して、その計測結果を公開しておりますが、現在までの結果は以下の通り。
さて、勿論、世の中にはいろんな人がいますから、最低限、安全を守るためのリテラシーは必要ですが、リレーションとコラボレーションの機会はネットのおかげで大きく開かれたとも言えます。
そして、今回の開発で改めて気づかされたことですが、自分一人の知見や能力といったものは、やはり間違っている事も多く、(少なくともベストではなく)
実際に協業を通じての検証作業を繰り返して得られる結果の方が、はるかによかったわけです。
つまり、閉鎖系情報の中で持った知見はやはり、開放系情報で得た知見より「バカ」だったわけですね。
ネットで情報をただ貰いして楽しむのもありですし、受動的に情報を受け取りそれを享受するのも楽しい(ネフリでビデオ見るとか)ですが、
やはりどこかで、能動的にアクションを起こし、自ら発信し、可能な範囲でコミュニケーションを行い、関係性を作り、そしてコラボすることが、ネットの持つ可能性をバーチャルからリアルへ回帰させ、より良い世界(バカばかりではない世界)を築くことにつながっていくのではないか?
そう、一人の「バカ」が、暇つぶしにつらつらと考えてみました。