第2講 インジケーター編 ①-A SMAの基本機能 概説 / コラム
こんにちは、MIGISAN(みぎさん)です。今回で「初心者の為のチャートテクニカルクリニック」第13回目となりますね。
さて、前回までで、SMA20のみを表示したチャートでトレードするという縛りの元でトレードするうえで、派生するであろう問題を解決するという主題の元に、記事を展開してきました。
ここまでが基礎中の基礎編となりますが、ここまででも、チャートテクニカルの元にトレードをするならば、恐らく一生涯使える情報が満載だったと思います。
(以下、1~12までの目次リンク集 👇👇👇)
migisan-official.hatenablog.com
さて、今回からインジケーター編へと移りますが、まずは世界中のプロトレーダーはおそらく誰一人として無視することではないであろう、インジケーターの基礎でもありある意味究極ともいえるMA(移動平均線)から解説していこうと思います。
3本のSMAしか表示していないチャートの図
✿ MAとは?定義 / その他 ✿
MA/移動平均線とは、その時間足チャートの指定された期間(現在から過去にさかのぼってのロウソクの本数と理解していいです)の終値の平均値をつないで、線として視覚的に見えるようにした最も代表的なインジケーターです。
例えば5分足チャートでのSMA20であれば、過去にさかのぼって20本分の終値の平均値の推移が線として描画されているということです。
あまりにも代表的なインジケーターであり、ありふれたものですから、その性質や使い方をよく理解せぬままに、なんとなく見ている人も多いと思うのですが、
私の個人的な見解かもしれませんが、世界で最も使われているインジケーターであり、世界中のプロトレーダーで移動平均線を無視している人はおそらく一人もいないと言っても過言ではないほどの、最強のインジケーターといえるでしょう。
MAにもいくつか種類があり、単純移動平均線(SMA)指数加重移動平均線(EMA)他いくつかありますが、ここでは単純に単純移動平均線(SMA)を取り上げたいと思います。
✿ コラム・私がSMAを大事にする理由 ✿
私がFXに取り組み始めたのは2005年。そして初めて通年で勝ち越したのは4年目の2008年、奇しくもリーマンショックの年でした。
(株の現物取引はそれ以前よりやっていました。とは言ってもちょびちょびでしたが)
2005年の後半から、高金利通貨であるオジドル(年利5%を超えていた)を中心に、ドル安進行の波に乗って、日本ではミセス・ワタナベと世界で揶揄された、個人投資家大ブームが起こります。
この頃、次々と億トレ自慢が生まれ、各地で「どやー!こうしとけば勝てるんじゃ~」セミナーが開催されていたのですが、私はそういう人たちの話を聞かずに、黙々と負けを繰り返しながら、確固たる基準作りを模索していました。
一方で、華やかなる世界を見せびらかしている自称勝ち組達を非常に冷ややかな視線で見ていました。その理由の一つには、以下の本を読んでいたからです
Twitter(@miggy_star)でも度々紹介していますが、今世紀最高の知性の一人と称されている、投資家でもあり数学者でもある哲学者、ナシーム・ニコラス・タレブ氏の名を世界に知らしめた名著ですが、リーマンショック到来を予測していた方です。
さて、リーマンショックが到来して、鼻高々自慢気な方々はどこかへ消え失せていきました。直接の知り合いにも、「8億儲かった~」と自慢していたのですが、巨額の借金を抱えてどこかへ消えた方がいます。こわ~
これって何かに似てません?
アベノミクス⇒億トレ自慢Twitterに花盛り⇒コロナショック⇒ほとんどいなくなる
仮想通貨高騰⇒億り人花盛り⇒大暴落で税金も払えず消え失せる
歴史は繰り返す・・・
話は戻りますが、皆がイケイケやっていた時に、もがき苦しんでいた私は、あることに気が付きました。
1・証券会社のチャートには必ずMAが表示されている
2・線やエリオットには個人差が生じるが、MAは世界中誰が見ても同じ
3・ロウソク足やフィボを除く、代表的なインジやオシレーターは全てMAが計算の基礎
だったら、MAをきわめればいいじゃん! (エウレカ―!)
(ちなみに、科学の世界では大発見をしたときに、エウレカ―!と叫びます)
そしてMAとプライスの挙動の関係を徹底的に研究し始めて徐々に勝てるようになったのです。
ちなみに弊社で既に販売中の電子書籍教材
(以下販売ページリンク👇👇👇)
シンプルなデイトレ(スキャルピング)手法「鬼ごっこ2020」 - インジケーター・電子書籍 - 自動売買・相場分析・投資戦略の販売プラットフォーム - GogoJungle
これは、強トレンド時に繰り返し現れる、プライスとSMAの再現性の高い特徴的な挙動に基づくトレード手法であり、
・最終兵器的オシレーター複合使用法「DCPアルティメット」
(以下販売ページリンク👇👇👇)
これも、一見関係なさそうですが、MAの性質をオシレーター側に拡張して追求し続けた結果生まれたものです。
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✿ SMAの持つ3つの基本機能 ✿
今まで、なんとなく(人によっては飾り程度に)MAを見ていた方には信じられないかもしれませんが、MAは、トレードにおいて重要な3つのステップにおいて、そのいずれにおいても重要な役割を果たす、極めて特異な万能ツールでもあります。
🔷トレードにおける3つの重要なステップ🔷
1・環境認識 おもに4H/日足以上の時間軸チャートにおいて、今までの相場推移や、今現在のプライスの位置と推移を把握する
2・セットアップ(方針決定) 環境認識に基づいて、トレード方針を立てる
3・トリガー(トレード執行) 2の方針に従い、方針通りならエントリー・イグジット(利確・損切)、あるいは見送り、場合により建玉操作を行う
そのうえで、MAがもたらす情報はどれも重要なものが多いのですが、最初にMAには以下の3つの基本的な機能があることを頭に叩き込みましょう!
🔷MAの持つ3つの基本機能🔷
1・ガイド機能 相場状況の把握(アップ・ダウン・トレンド、レンジなど)
2・抵抗機能 (反応、反転、ブレイクの把握・値幅の把握)
3・乖離の発散の起点・収束の終点 (トレンド・レンジ幅の把握・隠れた抵抗の把握・値幅把握)
※ これらには絶対はありませんが、そういう性質があることもまた事実
そして次回より、これら昨日について一つ一つ詳しく見ていく予定です。
続く!(エウレカ風に)