夏休み臨時特集 揉み揉みを制す①
こんにちは、MIGISAN(みぎさん)です。今回で「初心者の為のチャートテクニカルクリニック」第6回目となりますね。
今回の記事のテーマは、臨時特集 揉みを制すとなりますが、その前に前回の復習!
migisan-official.hatenablog.com
前回の記事自体がまとめですから、今回は細かいレビューは置いておいて本題に移ろうと思います。
さて、まず今回の記事を、前回予告していた「時間軸の考察」ではなく、臨時特集「揉み揉みを制す」
にしたのかという理由から。
初心者の方は特にそうでしょうが、トレード歴が何年あっても、この「揉み揉み」の部分はトレードにおいて非常に厄介な存在でもあり、かつ。「揉み揉みを制す」ことは、高いトレード技術の取得には欠かせない。
つまり味方につければ、非常に有効なトレード指標になりえるからです。
まず、この揉み揉みについては確固たる定義がありませんし、揉みが起こる理由も一様ではありません。
なので、ひとくくりにして説明するのは逆に危険でもありますし、一度に全部を説明するのは難しいですので、トレードにおいて最低限必要となってくるだろう事項について、一つ一つ取り上げながら説明と対策法を挙げていこうと思います。が、その前に、揉み揉みの定義を以下のようにしたいと思います。
定義)短い時間足(大抵15分以下、ドル円とかだと1時間足でも)のチャートにおいて、比較的狭い値幅内で上昇・下降を繰り返す状態。
※注意喚起というか余談というか
よく、「狭い値幅って何pipesから何pipesだよ?」とか、「15分未満ってアバウトだな」とか言われますが、値幅や時間軸は、変動率によってコントロールせざるを得ないものと思いますし、そんなきっちり決まってたら誰も苦労しません。
例えば、金とドル円をひとくくりで扱えないのはわかるでしょうし、同じペアであっても、一日の時間帯で変動率は変わります。
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さてここからは、段階的に「揉み揉み」に関する重要な事とその対処法について、取り上げていこうと思います。
★揉み揉みで負けやすい理由 買いと売りの種類★
これはTwitterでも書いていますが、相場の本質とは売買多数決の連続です。買いオーダーの額が売りオーダーを上回っているならば上昇、下回っているならば下落します。
しかし、初心者や勝ったり負けたりを繰り返す中級者の方は、売りにも買いにも種類があるという事にあまり注意を払いません。以下に整理します。
買いオーダーの種類
・新規買い
・買戻し1(ショートポジションの損切買い)
・買戻し 2(ショートポジションの利確買い)
売りオーダーの種類
・新規売り
・売り戻し1(ロングポジションの損切売り)
・売り戻し 2(ロングポジションの利確売り)
ここで、既に頭が混乱する人がいますので、具体的なチャートでイメージしてみましょう。
ひとつ前のスクショでの、揉みの部分における売買攻防のイメージ図です。
これは想像ですので、具体的な数量や事実まではわかりません。しかし、ある意味典型的な状態です。
もう一度、別の形で整理をしますと
★買いの圧力を強める要因
新規買い ショート勢の損切 (それらの増加)
買いの圧力を弱める要因
新規売り ロング勢の利確売り
★売りの圧力を強める要因
新規売り ロング勢の損切 (それらの増加)
売りの圧力を弱める要因
新規買い ショート勢の利確買い
以上のことは、頭に入れておいた方が良いでしょう。
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さて、買いや売りの圧力を強める要因というのは、それぞれ二つあるという事はわかりましたね。
これについては、Twitterでも紹介しましたが、ボブ・ボルマンの「5分足スキャルピング」という本で、ダブルの圧力として詳しく紹介されています
500ページ弱の大著ですが、読む価値はあると思います。
では、「揉み揉みでなぜ負けやすいか」という話に移ります。
まず、とりわけFXにおいては、注文数量がどこにどれだけ存在するのかは、会社ごとに明らかにされている場合はありますが、全世界的な発注数量というのは明らかにされません。
また、相場参加者が多い時間(あるいは時期)少ない時間(時期)というのは、ある程度はありますが、それも絶対なんてことはありません。
つまり未来はわからない状態がかなりの割合を占めます。
実際のところ、揉んでいる=売買圧力が、ある範囲の値幅で拮抗しているという証拠ですので、こういう場合、値動きはランダムになりやすい。
ランダムになりやすい&値幅が取れない→RRRも勝率も下がりやすい
(というよりも、基本的に相場はランダムであるという認識を前提に置いた方が負けにくいというのが私の持論です)
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★揉み揉みで負けを防ぐ対策① 心理的準備★
初心者の方、あるいは何年トレード経験があっても、勝つことはあってもやっぱり負けてしまうという時期がありますが、私が良く書いている負ける3原則は以下です。
1 ハイレバトレード
2 揉み揉みで何度も入っては損切りする
3 間違いや自分のエントリー根拠が崩れても修正撤退しない
これを裏返すと、負けにくいわけですから、裏返してみましょう
1 ハイレバトレードはしない
2 揉み揉みで入らない
3 間違いや自分のエントリー根拠が崩れたら修正撤退
1や3は各々が修正すればよいことですが、2については技術的な要素が多くありますから、具体的にどうするかという問題は後述するとして、
まず心理的準備として、チャートに向かうときに以下のように考えましょう。
1・揉んでいるのか揉んでいないのか?
2・揉んでいると判断できる場合に、それがどうなったらどう仕掛けるか?
3・揉んでいない場合(トレンドが出ている場合)どう判断して仕掛けるか
あるいは仕掛けないか?
つまり、揉むことを前提としたチャート観察の癖をつける
心理的準備としては、これに尽きると思います。
上にリンクを貼っている、ボブ・ボルマンの「5分足スキャルピング」
では寧ろ積極的に、揉みを探すのが仕事 と書いてありますが、弊社商品の
シンプルなルールのデイトレ(スキャルピング)「鬼ごっこ20202」
は、逆に、揉み揉みを自動的に避ける為の明快簡潔なルールが肝となっていますが、
いずれにせよ、強烈に「揉みを意識する」
たったこれだけでも、特にデイトレ(スキャルピング)においては、劇的に状況を変えることが可能なのではないでしょうか?
しかしこれらも、繰り返しますが、
1 ハイレバトレードはしない
2 揉み揉みで入らない
3 間違いや自分のエントリー根拠が崩れたら修正撤退
の、1と3が伴っていなければ、何の意味もありません。
今回の記事は、その理由を挙げるとこまで行きたいと思います。まずは以下のシーンを
これは、先の揉み揉みチャート1のBの枠の部分を1分足で切り取ったものです。
実は私は、この時チャートを見ていまして、Aの印でSエントリーしましたが、微益撤退しました。
この状況下で、ハイレバでしかも修正撤退もしないでいると、まあ・・・
惨敗しますよね。
揉み揉みを制す② 揉みを検知し判断する技術的方法
そういえば、こんな銅像があるんですね。